ブリッジ動作における評価について
みなさん、こんばんは。
今日は「ブリッジ」について記事を書いていこうかと思います。
臨床でもブリッジはよく治療で行うことがあると思います。
ただなんとなくブリッジを行っていることってありませんか?
ブリッジ動作一つで評価にもなり治療にもなります。
今日はブリッジ動作にどのような評価が行えるのかを伝えていきます。
そもそもブリッジ動作とは?
まずはブリッジで利用する筋肉は大殿筋・ハムストリングスだけでないことを知る必要があります。
・求心的に働く筋肉
大殿筋
脊柱起立筋群
(付随筋:三角筋後部繊維)
・遠心的に働く筋肉
内腹斜筋
外腹斜筋
腹直筋
腹横筋
(付随筋:股関節屈筋群)
細かく言えばまだありますが多くは上記の筋肉が働きます。
上記の筋肉がブリッジ動作の際にうまく働くことによってある程度左右対称にブリッジ動作を行うことが出来るようになります。
どのようにブリッジ動作で評価していくのかというと、どの動作にも大切ですが以下の二つが評価する際に大切だと考えています。
・代償動作の有無
・キューイングによる修正
この二つです。
代償動作においてみていくポイントを上げていきます。
代償動作について、
つま先は外を向いていく
→腓骨筋群・大腿筋膜張筋・中殿筋の短縮
→内転筋群・大殿筋下部繊維の筋力低下
膝が開いていく
→腓骨筋群・大腿筋膜張筋・中殿筋の短縮
→内転筋群・大殿筋下部繊維の筋力低下
最後まで上がりきらない
→股関節屈筋群・腹筋群の短縮
→そもそも大殿筋の使い方が分かっていない
胸郭が浮かびあがってくる
→腹横筋上部繊維・内腹斜筋の筋力低下
腰が反る
→股関節屈筋群の短縮
→脊柱起立筋群の過活動
顎が上がってくる
→脊柱起立筋群の短縮
肩関節が内旋してくる
→小胸筋・大胸筋の短縮
骨盤が側方にぶれる
→Sway側の中殿筋の筋力低下
→Sway側でない方の大腿筋膜張筋・中殿筋の短縮
次にキューイングについて、
つま先は外を向いていく
→腓骨筋群・大腿筋膜張筋・中殿筋の短縮
→内転筋群・大殿筋下部繊維の筋力低下
上記のような代償動作が見られ場合、
本当に短縮によるものなのか、
筋力低下によるものなのか、
やり方がわかっていないのか、
判断する必要があります。
それがキューイングです。
「つま先を外に向けないようにブリッジをしてください。」
このようなキューイングで上記の代償動作が改善するようであればそれはやり方が分かっていなかったということになります。
また、
「ここを使ってくださいね」
ここを使ってくださいねとタッピングをしてあげると上記の代償動作が改善するようであればそれも筋力低下が原因でないということになります。
これらの代償動作・キューイングを知ることによって複数あがる問題点も絞れてくると思います。
もちろん、患者さんの元々のマルアライメントを評価し後回しにするところや、完全に修正することが難しいところは判断する必要がありますが。
今回はブリッジ動作を見ていきましたが、どの動作でも必要なことだと思うのでぜひ生かしてみてくださいね。
参考文献
ピラーティスアナトミィ 監督:中村 尚人
Pilates Mat Work